本はギャンブルだ
常々思っていた。
昔から少し買い物依存症のふしがあり、
「物を購入する」という行為で日々のストレスを発散している。
もっと細かくいうと、
「お金を使っている」「購入したものを好きなように活用できる」
という状況がストレス発散になっていたのだと思う。
そんな私が暇を持て余しすぎた結果読書にハマり、
今では月10冊弱読む生活がもうすぐ2年、気が付けば読んだ冊数も積読も200冊を超えた。
本を買わない月はない。
多い時には月に20冊以上買う。
たくさんのお金が飛んで行く。
積読が日に日に積みあがっていく。
でも不思議なことに、今までの買い物後のようなアドレナリンが出ない。
正しくは、違う快楽物質が出ている気がする。
証拠に、まず本を選びレジに行ってお金を出す時、
「あぁ…私のお金がなくなっていく…………」とちゃんと悲しくなる。
一万円を出してお釣りが小銭だった時の絶望感はヤバい(ヤバい)。
しかも本は読み終わるまで『購入して正解かどうか』が分からないのだ。
物を買うとき、レビューを参考にする人は少なくないと思う。
かくいう私も、特にネットで購入する時は必ず確認するし、
全然失敗したくなさすぎて、星5じゃなくあえて星1を漁ったりする卑しさもある。
そしてもちろん本にも様々なサイトで感想やレビューがつく。
でもこれが驚くことに、
世間で大評判の本が全然自分にハマらなかったり、
逆に酷評を受けまくっている本がクリーンヒットすることもある。
しかも多々ある。
だからもちろん様々な情報や感想を得てから本を購入したりするのだが、
正直読んでみるまでは『正解』なのか分からないのだ。
とういことで、いつも私が買い物をする時に感じていたアドレナリンは、
本の購入時には出ていないように思う。
でもいつもとは違う興奮を覚えているのは確かで。
だからこんなにも買ってしまうわけで。
おそらくこれは一種のギャンブル、ゲームでいう、
『ガチャを回す感覚』に近いものなのではないかと考えるようになった。
「当たるか分からない」「けど当たったら最高に気持ちい」
このガチャ的アドレナリンが私の積読を積み上げている。そんな気がする。
ガチャを回すために課金をした時、
私はちゃんと落ち込む(モン〇ト筆頭にいくら使ったかは考えたくもない…)。
でも欲しいアイテムが当たった時の興奮で、
失ったもの(お金だけであるが)がチャラになるくない高揚する。
私は自分が買った本がとんでもねぇ当たりだった時、
これと似た感覚になっていると思う。気がしているだけかもしれないが。
ただガチャはすぐその場で結果が分かるが、
何度も言うように本は読まねば分からない。
以前「積読は幸せの時限爆弾だ」と名言を残してくれた知り合いがいる。
その時は確かになぁ!と感動したが、
今の私にしてみれば「積読は開いていない福袋」に近いと思う。
当たるかどうかは分からない、きっと外れることも多い、
でも当たったその瞬間は、他に代わりがないくらい最高に気持ちいい。
私は本を買うという行為で、ガチャを回すときの高揚感を得ているのだ。
そりゃ止められないわけだ。
なぜならこれは『本ガチャ依存症』なのだから。
と言い訳に今日も本屋に行こうと思う。
確かに依存症ではあるかもしれないが、今のところ治すつもりはないから。
ria

