辛い物中毒
我が家は基本、シロクマくんと夕飯が別々である。
それは月~土の間、シロクマくんの帰宅時間が深夜0時前後になるからだ。
加えて奴は現在、絶賛ダイエット中であり、
週6で同じご飯を食べている。
大量の野菜と、粘々した食材と、八割蕎麦。
今の私は、粘々したものを作り、と大量な野菜を切るだけの機械と化しているのだが、
もちろん私は飽きてしまうので、自分ひとり用にご飯を作っている。
私はもともと麺類が好きだ。毎食麺でも良いくらいに好きだ。
ラーメン、パスタ、うどん、そば、素麺、刀削麺、春雨…
なんでも好きだが、ここ最近は袋麵の充実が素晴らしく、
そこに野菜と肉を入れてしばらく食べていた。
しかしそんな生活を続けていれば体に悪いのでは?
ってかやっぱり太ったよね?私?
ということで、最近はさつまいも春雨を使って自作のスープを作ることが増えた。
そこでスープの味付けなのだが、
タイトルにあるように、私はつい辛くしてしまうのだ。
私は麺類が好き以上に、辛い物が好きだ。
以前の職場で、好きな食べ物を聞かれた時に、
なんの迷いもなく「とうがらし!」と答えたほどに好きだ。
ちなみに横にいた上司に好きな食べ物は「生卵」だった。癖のある職場である。
10年以上前、日本で「辛ラーメン」が流行ったことを覚えているだろうか?
当時は袋麺しかなく、袋麵コーナーにあると異質な赤い光を放って目立っていたのだが、
最近ではどのスーパーでも必ずと言っていいほど置かれるようになった。
当時、まだまだ世間の流行りに乗り遅れたら死んじゃう!!!なんて考えていた学生の私は、
もちろん流行に追いつくように辛ラーメンを買い、真っ赤なスープと涙が出そうなほどのカプサイシン煙を前に、ドキドキしながら一口食べた。
あれが、私の食生活を変えてしまった。
最初は「ひーーー!!辛い!!無理!!食えん!!」など大慌てだったのだが、
食べ終わる頃にはちょっと寂しさを感じ、
気付いた時にはスーパーへ走っていた。この時は5袋入りを買った。
そこから私の辛い物人生が始まった。
基本、おかずには真っ赤になるほど七味をかけ、底に残った赤い汁まで飲み干したし、
辛ラーメンにも七味をかけて食べていた時期もあるし、
最終的には七味なんかじゃダメだ!と、一味やハバネロ粉をかけたりしてた。
辛みは味覚ではなく痛覚だ、というのは随分有名な話だが、
そのおかげか痛みは慣れてしまうもので、どんどんレベルアップしていった。
そんな私が今必ず、自宅の冷蔵庫に常備しているものがある。
それが「ブルダックソース」だ。

皆様は韓国のブルダック麺を食べたことはあるだろうか。
さすが辛い物が多い国、辛みのあるラーメンの種類は日本の比じゃないが、
その中でも、辛さレベルが高いのがブルダック麺だ。これはそのソースである。
このソースのヤバいところが、
ただハチャメチャに辛いだけでなく、味が旨すぎる。
「ブル(불)」は火を意味し、辛さを表し、
「ダック(닭)」は鶏を意味するため、その名の通り、鶏のうま味があるのだ。
その辛み×鶏×ジャンキーさが、私を捉えて離してくれない。
そしてこいつ一本あれば、他の調味料は必要ない。この一本が完成形だ。
私は自宅のこいつがなくなると、不安でたまらなくなる。
最初の話に戻るが、最近スープを自作するようになったのだが、
必ずと言っていいほど、こいつをいれてしまう。
「今日は中華にしよ♪」とシャンタンと溶き卵を入れた後にブルダック、
「今日はクリーミーな気分♪」と牛乳を入れた後にブルダック、
「今日は韓国風に♪」とブルダック。
これを病と呼ばずして、何と呼ぶのだ?
最近に関しては、気付いたら入れているという無意識の領域にまで達してきた。
辛い物はほどほどに。
頭では分かってはいるのだが、
私の体は辛み(というかブルダック)がなければ、満足できない体になってしまった。
だからきっと今日も使うのだろう、体に悪いと知りながら。
それでもいいじゃないか、私は体の健康を犠牲に、心の健康を買っているのだ。
しかし残念なことに、
私の舌は着実に馬鹿になってきているのに、私の胃や腸たちは未だ賢いままのようで、
お腹を壊すまでがセットである。
そしてこのソースだが、それなりにカロリーが高い。
本末転倒だ。
ria

